全ての建造物の基礎を担っている
鳶職人に共通していえることは「建設は鳶に始まり鳶に終わる」という言葉にもあるように、あらゆる建設工事の開始に先駆け、その後の作業を進行させるための下準備を行う重要な責務を任されているということです。
足場や鉄骨、重機などをそれぞれの鳶職人が設置して初めて大工が建設作業に入ることができます。
また、鳶職人の仕事が不十分であれば工事中に重大な事故を引き起こし、その後の作業が停止してしまうこともあります。
この大きな責任は鳶職人が自身の仕事に誇りを持つことのできる理由であるといえます。
足場や鉄骨、重機などは建物が完成した際、すべて撤去されるため目に見える形で鳶職人の仕事が残ることはありません。
しかし、完成した建造物を見たとき鳶職人の胸には何にも代えがたい達成感や満足感を感じることができるといいます。